京都の碁盤の目を少し出たら、
平安の都人を夢中にさせた紅葉に出会えました。
京の都ができるより遥か早く拓けた宇治。宇治川を中心とした美しい景観に恵まれ、やがて多くの平安貴族の別荘地へ。平等院も元は藤原道長の別荘でした。やがて自然災害、内乱、疫病などで社会に不安の兆しが現れます。ついに道長没後25年目の一〇五二年、末法初年に長男頼通が寺への改修に踏み切り、名前も平等院へ。高さ3m近い阿弥陀如来坐像や周りの「雲中供養菩薩像」を揃えた彼の願いは、極楽の様子をこの世に具現化して、人心の不安を救うことだったのでしょうか。
写真は鳳凰堂。雲中供養菩薩像は平等院ミュージアム鳳翔館で。平等院/京都府宇治市蓮華一一六/京都駅からJR奈良線「宇治駅」下車
2023年11月撮影。広告上の演出を施しています。
※予約不要・現地までの交通費はお客様ご自身のご負担となります
※写真はイメージです。
この秋注目の紅葉スポット。極楽浄土をイメージして建立された鳳凰堂(国宝)と紅葉との競演は、圧巻の美しさです。
※夜間特別拝観は事前申込制です。
お店独自の“ロースト抹茶”を使ったドリンク&スイーツは必見。新感覚のまろやかな抹茶の味わいを堪能してみて。
2024年春にオープン! 串和菓子や抹茶ソフトなどテイクアウトメニューが豊富で、宇治散策のお供にぴったり。
『源氏物語』宇治十帖ゆかりの手習観音を祀る古刹。紅葉に包まれる参道が美しく、のんびり歩いてみましょう。
復元模型や体験型展示を通して『源氏物語』の世界を体感! 足元に紅葉が映し出される、幻想的なコーナーも。
「茶臼から抹茶づくり体験」で、“挽く・点てる・飲む”の楽しい抹茶体験を! 館内では「大河ドラマ展」も開催中。
日本茶インストラクターが、美味しいお茶の淹れ方やコツを丁寧にレクチャーしてくれます。隣接する喫茶では厳選した宇治茶と甘味をお楽しみいただけます。
宇治茶にまつわる体験・喫茶・買物を楽しむならココ。玉露亭では、宇治川を眺めながら贅沢な玉露スイーツが味わえます。
藤原道長の別荘をもとに、息子・藤原頼通が1052年に創建した平等院。秋には境内約200本の紅葉が色づき、阿字池の水面に映る鳳凰堂とともに幻想的な風景を生み出します。平安貴族たちが極楽を見出した浄土庭園で心穏やかな時間を。国宝など貴重な寺宝を展示するミュージアム鳳翔館や、本格宇治抹茶をいただける茶房など見どころ多数。紅葉の見頃は11月中旬から12月初旬。例年、秋には夜間特別拝観が行われます。詳しくは平等院の公式ホームページをチェック。
昔も今も変わらない、恋の喜びや人間関係の悩みを情感豊かに描いた「源氏物語」作者として知られる紫式部は平安時代に優れた作家・歌人として活躍し、今年は大河ドラマでも注目を集めました。宇治は藤原氏が築いた町であり、「源氏物語」全54帖のうち最後の10帖は舞台が宇治へ移ることから「宇治十帖」と呼ばれるなど、紫式部と縁の深い地。宇治橋西詰の紫式部像や源氏物語ミュージアムを訪れて、今なお新しい古典文学の世界へ。
宇治茶は日本三大茶に数えられる宇治の名産品。お茶の旬といえば煎茶や玉露の新茶が売り出される春のイメージですが、実は秋も抹茶の新茶がおいしい季節。覆いの下で大切に育てられ、5月頃収穫された新芽は蒸しや乾燥を経て約5ヶ月の熟成期間へ。10〜11月頃からようやく、旨味と深みをたたえた香り豊かな宇治抹茶が新茶でお目見えします。宇治エリアには本格的な宇治抹茶から可愛い抹茶スイーツまで、気になるお店がたくさん。おみやげ探しにもぴったりです。